私はぶしつけにも新年早々勝手なお願いをメールでぶつけた。
『最近の静かとも思えないくらいの清酒の波は確実に土佐酒の蔵に届いていて文佳人の蔵にもきっと大きく押し寄せて来ていているのではないかと思っています。
そこには私のような小売店にはわからない理由がきっとあってそれが何なのかその辺の様子を自分の肌で直接感じたいと思ってメールさせてもらいました。
大変お忙しいのは充分わかっていてお願いしたいのですが貴酒蔵を訪問させていただけないでしょうか・・・・・・』
蔵人たちが忙しく走り回っている時期こそがというのが私の勝手なお願いなのである。
文佳人は快諾してくれた。うれしい。
2015年(平成27年)1月20日高知発10:13南風10号に乗った。
ロングトーンの味わい
管楽器で言えばそれはロングトーンに等しいのではないか。
ロングトーンが出来るまでにはかなりの努力と時間が必要だ。
同じ味わいを通年にわたるだけでなく毎年同等に仕上げるための精進と努力が有澤浩輔氏の言葉から伝わる。
搾った後は出来るだけシンプルに仕上げようとしているが搾るまでのこだわりはかなりのものである。
保管用の冷蔵庫は新しくなった。入り口のドアはタンクが搬入できるほど大きい。なぜか?
辛口純米酒はそのラベルのデザインからして大胆で素敵であり清酒でありながら洗練され研ぎ澄まされた
味わいは和食と共に世界に打って出ても戦えると思う。
土佐酒の静かな波は向こうから押し寄せて来るのではなく
土佐酒の方から送っているのではないか?
静かで波長は小さくても力強く!
ええぜよ土佐酒
たま~るか土佐酒
高知から土佐山田まで南風10号で10分余りの旅。
たま~るか土佐酒
酒蔵のお隣に美酒百膳 文蔵がある。